ゆっくり睡眠をとったり、深い眠りですっきりした朝を迎えられるとすがすがしいですよね。
ですが、寝ても疲れが取れないときってありますよね。
一昔前までなかったパソコンやスマホを操作する時間が長くなる昨今。今までになかった不自然な姿勢を維持する時間が長くなっています。実は、スマホやパソコンを使うときの不自然な姿勢は、呼吸を大きく阻害します。
一度、スマホやパソコンの長時間の使用で起きる不自然な姿勢による影響は、寝ている間にも影響が及び、寝ている時も呼吸がうまくできなくなってしまいます。この状態がお出来てしまうと、寝ても体が休めず疲れが取れなくなってしまうのです。
どんな姿勢が息がしづらい姿勢なのか、息苦しい姿勢はどんな行動によって作られるのか。
そんな日常生活での息のしづらさの原因と改善する方法の一つもご紹介していきます。
1.呼吸をしづらくする姿勢とは
1)頭が前に落ちることで起こる骨盤の後傾
骨盤の後傾とは、お尻が下に下がってしまい、お腹が縮こまってしまう状態です。
スマホを見ていると、頭が前のめりになりませんか?頭が前のめりになるとバランスを取るために背中が丸くなり、お腹が狭まり、骨盤が後傾します。
意外にもお腹が出る原因にもなる姿勢でもあり、お腹が出ている方はこの状態になっている可能性があります。
お腹が狭まってしまうと、お腹に元々あったもの(内蔵や筋肉)が逃げ場を求めて外にはみ出てしまいます。これがお腹が出ている状態です。
腹式呼吸という言葉はご存知でしょう。『腹』とあるとおり、腹式呼吸とはお腹の筋肉やお腹の広がりを使った呼吸です。
骨盤が後傾した状態になると、お腹が圧迫され、小さくなってしまうためお腹が膨らまず、腹式呼吸がしづらくなってしまいます。
また、呼吸で使う腹筋の動きが減ることで空気を吸うための腹筋を使わなくなり、呼吸に使用する腹筋が弱くなります。
血流を助ける筋肉が動かず、弱まるためお腹周りの血流が悪化。腹筋は固まり、腹筋周りの脂肪も分解されにくくなってしまいます。
2)スマホ巻き肩(前のめり、胸が胸が小さく縮こまった姿勢)
スマホを前に手に取って操作すると、スマホを手で保持する筋肉と操作をする筋肉の両方を同時に使用します。
画面を上の方に持ち上げて、見やすい位置に置こうとすると脇が開き、力が入りにくい姿勢でスマホを保持するようになります。
その姿勢で長時間スマホを操作すると、腕や体幹を使った筋肉ではうまくスマホが操作ができないので、胸筋を使って腕やスマホの位置を固定します。
ずっとスマホをこの姿勢で使用していると、胸筋を収縮させた状態になりやすくなります。胸筋が収縮すると胸が狭まります。
この状態を長く維持すると、日常的に胸が小さく狭まり、肺に空気が入りにくい状態になってしまいます。
2.姿勢が及ぼす影響
上記のような姿勢が続いた場合、健康な方と比べると、肺に入る空気が3割も減少すると言われています。
※下記は、参考記事(スマホ巻き肩)
https://dot.asahi.com/wa/2019022000029.html
腹筋や胸筋が収縮してほとんど動かない姿勢になると、息をしようとしても、胸やお腹に十分な空気が体に入らなくなってしまいます。
腹筋が収縮した状態であまり動かない状態になると、腹筋が収縮した状態で固まってしまい、お腹・腰周りの血行も悪くなります。
血行が悪くなれば、固まった筋肉より回復しなくなり、腰痛や様々な内臓疾患への影響も考えられます。
パソコンやスマホの長時間の不自然な姿勢の偏りによって、息苦しい生活を生んでしまうのです。さらに悪化していくと、ぎっくり腰のような激痛を伴う症状が出てしまえば動けなくなるなど、仕事や生活を止めて休養しなければならなくなってしまうことすらあるのです。
3.簡単で継続できる呼吸の改善法
今の生活の中で、新しく時間を取らずにできる呼吸のしづらさ改善方法をご紹介します
【すぐできるバスタオル腰枕】
1)バスタオルを2回折りたたみます。
2)折ったバスタオルをくるくる巻きます。
3)巻いたバスタオルを腰(おしり上端のちょっと上あたり)に横方向に置きます。
4)この状態で就寝。
※バスタオルはすぐにほどけますが、気にせずにそのまま寝てOK。
胸が特に縮まってしまっていると感じる方は、背中の中央、縦方向にバスタオルを入れて寝てみましょう。
なれないときは、若干寝月が悪く感じる場合もありますが、朝起きるとスッキリ感が増している方が多いです。
注意点:
バスタオルの高さはあまり高くないほうがよい。バスタオルはゴムなどで固定せずにほぐれて高さは高くしなくてOKです。
寝ている間に寝返りを打ちますので、朝にタオルがほぐれる程度が丁度いいでしょう。
【呼吸が改善する理由】
骨盤が後傾している方は腰がバスタオルの上に乗り、お尻が下に自然と床方向へ下がるため、骨盤が正常位置に向けて動いてくれます。
骨盤が後傾し続けている理由の一つである、腰回りの筋肉も緩みます。
骨盤が正しい位置に近づくに連れて、お腹が広がりやすくなります。腹筋が動きやすくなれば、胸に空気が入りやすくなりますので回復力はたままり疲れにくくなります。
1週間ほどすると、腹筋が柔らかくなり、お腹が自然と広がりやすくなります。是非、腹式呼吸がやりやすくなっていることを感じてください。
4.注意点
本日ご紹介した対処法は、呼吸のしづらさ、お腹周りの血行を改善する方法です。
腰痛や体の痛みがある場合の対処法ではありません。痛みなどが出た場合は、かかりつけの整形外科、整骨院接骨院、マッサージ院や整体院などで見ていただきましょう。
5.まとめ
日常習慣が体に及ぼす影響は非常に大きく、気づきにくいものです。良くも悪くも、小さな違いが大きな結果をうみます。
自然な腹式呼吸ができるようになると疲れがしっかり取れて快活になり、生活が楽しくなったり前向きになりやすくなるなどの効果が出てくることもあります。
難しいことではなく、簡単にできて続けられること事を生活習慣にふやして行くことで、より楽しい人生を送りましょう。
より多くの笑顔と、くだらない笑い話で満ちた、大切で愛おしい時間がより多くの人に訪れますように。
新生人
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